AIの清掃ロボットが人間も清掃をしてしまった件🖥

埼玉のとある大学病院でAIによって清掃員の人員が減らされた大学病院が話題になっている。
AIの活用には様々な未来があり、仕事が便利になっていく反面、コレまでの産業革命とは違って新たな仕事を生み出す訳では無いことに、ある種の破滅をもたらす要素がある。
もしAIが人間の仕事を代理で出来る様になったらどうなるか。
答えは簡単だ。人間が要らなくなる。
埼玉の大学病院ではAIによって、床掃除は特段人間の力を借りなくても出来る様になった。
その結果、清掃員が5人削減されるという事態に至っている。

AIは人間より精度の高い仕事が出来る

まず大前提を言うと、AIは決して全知全能の存在では無い。
しかし、ある”決められた作業をする”と言う一点に於いて、AIは人間よりも遥かに精度の高い仕事が出来る。
いかんせん人間は疲労や慢心、不注意からミスを犯してしまうが、AIにはそれが無い。
そして日本の企業はミスに対する風当たりが、他一倍厳しいと言われている。

思うに、これも彼の職場に限った話では無く、多くの企業がミスに対する厳しさを増しているのでは無いかと思っている。
コールセンターなんかでも良くあるが、少し対応を誤ればお客から「こいつを担当から外せ!!」と怒られることはザラにある。
無事に電話を終われても、事後処理でほんの一発の誤クリックが大惨事になることもあり、人間を雇う以上はヒューマンエラーはつきものだ。
しかし、AIはこうしたミスとは無縁なので、経営者として考えれば人間とAI、どっちを優先するかは一目瞭然だろう。
特に事務処理についていえば、IT化によって効率化はもたらされたものの、一発のミスの影響範囲も大きくなっている。
そうした事故費も見積もると、人間よりAIの方が安上がりになることも十二分に考えられるのだ。

オペレーション的職業だけに限らず、近年はコミュニケーション産業にもAIの足は伸びてきている。
例えば介護の世界でもAIの活用が始まっているが、AIは簡易なコミュニケーションの代行によって寂しさを紛らわすことに使われたり、食事の時間になったら教えてくれる、健康管理もしてくれるなど、AIのカバー出来る範囲は広い。
繰り返し言うと、AIの最大の長所はミスをしないこと。
言ってしまえば、AIを入れたマシンをメンテ出来る人間さえ入れば、AIの出来る仕事に人間は要らないことになる。
果たして今後、居場所を堅持できる人間がどれだけいるだろうか。
埼玉の大学病院の事件は、既にAIによる人間の排斥が始まった事件と見ることができる。
もしかしたら人類にとって、長い冬の幕開けになるのかもしれない。

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