リベラルは本当に有権者を見下すのは止めた方が良いと思う件🈩

消費税増税、走行税、水道民営化に社会保障の切り崩し。安倍政権の魔手は止まるところを知らないし、そうした政策が次々通ることに不満を覚えるのは当然のことなのだが、しかし時として、野党支持者の中には有権者を責める者が少なくない。
「白痴有権者が安倍政権の横暴を許している」であるとか「無知で無関心な国民」とか「いい加減有権者は変わらないとダメだろ」とか、有権者に対する色んな不満が漏れている。
そうした不満が漏れてしまうのもわからなくはないのだが、だからと言って「露骨に有権者を責める発言もどうよ?」と思うものもあるわけだ。
確かに日本は選挙の投票率が低く、投票率が低いからこそ与党は好き勝手なことが出来るというのもまた事実。しかし、有権者を見下す態度を取る限り、リベラルが選挙で勝てる日は1000年経っても来ないだろう。

共産党は実質的に固定票で持っている

リベラルが「国民(有権者)は早よ変われ!」と言っているホンネには投票して欲しい政党というのが存在する。
まぁその政党は概ね共産党、立憲、れいわ新選組、社民のどれかである。これらの政党へ投票して欲しいというのがリベラルのホンネなのだが、今のリベラルのやり方でどこまでこれらの政党に票を促せるかというのもなかなか疑問がある。
特によく推されている政党の一つが共産党なのだが、果たして共産党は政策こそ良いものの、人に推せるのかというと、それはかなり難しい。2018年に武蔵小杉で開催された共産党の党大会を視察しているが、党大会を通して共産党の組織的な問題を垣間見てしまった気がしている。
殆どが高齢者であり、若者は一人として見ることは無かった共産党の党大会。確かにTwitterでは共産党推しは多いが、恐らくリアルでは共産党は浮動票は殆どない。古くからのファンに支えられているのが共産党の実態であり、現実的にはある種の組織票的な動きで票を持っているというのが、共産党の現実ではないかと睨んでいる。
そんな共産党は支持者が高齢化しているのだが、ある意味で高齢化した支持者達は共産党の組織そのものでもあると思われる。党員には確かに若い人もいるのだが、どうも組織的な若さがない。これにより他の人に推奨するのが意外に難しく、更に党名に「共産党」の文字を含んでしまっていることもあり、今後も共産党は実質的な組織票によって支えられていくであろうことは、現状のままでは避けられない道筋でもある。
ただでさえ義務教育のなかで「共産主義はソ連崩壊で失敗したから資本主義が正しいんだよ」と教わっている一般有権者が今後も共産党に投票するとは思えず、今後も共産党の票は大きく増えることはないだろう。

浮動票を取れてる政党は4つしかない

現実問題として浮動票を取れている政党となると、概ね4つしかない。
公明党と幸福実現党は宗教票であるし、野党側も共産党は実質的に組織票で動いているとなると、まぁ浮動票を取れている政党というのは概ね4つに絞られる。
一つが維新。次に立憲、れいわ新選組。そしてNHKから国民を守る党。ほぼこの4つで浮動票を争うことになるだろう。じゃあ浮動票を取るなら最も有利な政党はどこかと言えば、それは維新である。
維新、身を切る改革、大阪都構想。耳障りの良い言葉を連発し、イケメン議員を揃えることが出来る彼らは浮動票の掴み方をよく心得ている。まぁそれでも幸いなのは大阪という局地的な環境で強さを発揮できる程度で済んでいるのが救いなのだが、野党側で浮動票を取れる力を持っているのは、現実的に立憲、れいわ新選組の2つしかないと言うことは認識していただいた方が良さそうである。でなければ今頃N国の議席がもっと増えていたであろう。

リベラルは本当に有権者を見下すのは止めた方が良いと思う件❷に続く⇒

Script logo