法元明菜「逃げニートは働け」:こんな発言で炎上する世の中になったのか⓵

ニートはラブライブのお客にならない

ラブライブ声優である法元明菜氏が「嫌なことから逃げてるだけの意味のないニートは働け」と言う趣旨の発言をして、何故か炎上したらしい。
なんでこんな発言で炎上することになったのかわからないが、こんな発言で炎上するほどニートが多い時代になったということでもある。

  1. 「ニート全否定したやつにラブライブの声優名乗ってほしくはないよなー」
    「少し売れたらオタクに説教すか」

などと言うコメントが確かによく見られた。
尤も「正論言われたら発狂してるだけではないか」というコメントも多く見られ、正しくその通りである。
その一方でこんな意見も見られた。

  1. 「Vtuberは頑張ってる人も頑張ってない人も生きてるだけで偉いって言ってたからオタクがそっちに流れていくの分かる」
    「>>俺が好きなVTuberは生きてるだけで偉いって言ってくれたぞ:そりゃ甘やかすといっぱいスパチャしてくれるからな。Vtuberのニート懐柔営業ですわ」

なるほどVTuberはその気になれば完全に無料で楽しめるコンテンツであるが、同時にVTuberを追いかけるには時間的にかなりゆとりがある人間が必要になる。
お金はなくとも時間だけはタップリあるニートは、VTuberの恰好なお客さんとも言えよう。

反面、ラブライブやアイドルマスターなどは、どうしてもアニメだけで稼げるものではなく、アニメを観た人間にゲームをプレイしてもらい、グッズを買ってもらい、コンサートに来てもらうと言う方式が基本のビジネススタイルだ。そうなれば必然的に金のないニートは客にならない。
いくら絢瀬絵里を好きになろうと絢瀬絵里のグッズを買えない人間は客にならないし、そうした金無し無職がコンサートに行くなど以ての外であろう。

ニートの絶対数が多くなったことを示す深刻さ

この炎上事件の問題点は「発言が炎上したこと」では無い。
「こんな発言が炎上するほどニートの絶対数が増えてしまったこと」にある。
少なくとも引きこもりは「失業者」の定義には(働く意思がないため)含まれていない。失業者の定義は働く意思があるのに仕事に就けない状況であるから、働く意思がない以上、ニートは失業者として統計に載ってこないのである。

同時に引きこもりは社会的な問題として認識されているが、引きこもりは正確な人数を把握できないことにも一種の恐ろしさがある。
一応内閣府が2019年段階で概ね把握している数字は40~64歳で約61万人。若年者を含めると、全体人数は115万人にも匹敵する。ただし、これですら本当に全体人数なのかはまだわからない。実際には200万人いるのではないかという推定もある。100人に1人が引きこもるということである。
つまるところ、法元明菜氏「逃げニートは働け」炎上問題が示すのは「それだけ引きこもりの絶対数が多くなったが故に起きた炎上」とも言え、引きこもりになった動機も内閣府調査を見れば、8割が逃げであることがわかっている。引きこもりの絶対数の多さもさることな

長崎新幹線に関する記事(横浜センチュリーのサイトへジャンプ)

がら、長期化していることもまた、炎上事件から垣間見れる深刻さである。

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