3月3日:川崎市民館における小池晃議員演説会レポート<概要編>

日曜日の午後6時半、川崎市の中原市民会館で小池晃議員を筆頭とする、共産党議員、およびその候補者による演説会が行われた。
会場には凡そ220人の聴衆が集まり、赤旗の記者が会場の写真を撮っていた。
聴衆として集まったのは多くが60代以上と思しき壮年層がメインであり、50代と思しき層は少数。40代以下と見られる層は、僅かしか見られなかった。
今回この演説会が開かれたのは、4月7日に向けた地方統一選挙に向けた、決起会的な側面も持つものとなった。
壇上で話した主な政治家、及び候補者は、あさか由香氏、岸牧子氏、椎葉かずゆき氏、小池晃氏だ。
他、数名の議員、その候補がいたが、主にスピーチを書き留めたのは、この4名になる。

軍備を削って福祉を増やす

共産党の演説会の中で、全体を通して一貫していたテーマは、いかに軍事費を減らして福祉に充てさせるか、ということであった。
具体的に要件を詰めてみると、次の通りになる。
・教員9万人の増加
・児童福祉司の増加
軍事と社会保障に絡めたテーマとなると、概ねこの2点であろう。
とりわけ、市民の賛同が多かったのは、教員9万人の増加のスローガンであった。
現在、小中学校の教員は毎年5000人が精神の疾患に罹り、過労死認定基準の労働時間が状態化していることが、社会問題となっている。
加えて国連から「子供らしく過ごせる時間が減っている」というこで、日本は勧告を受けている国である。
教員を9万人増加する場合、費用は6000奥円となるのだが、このお金はイージス・アショアに掛かる費用に相当するそうだ。
逆に言えばイージス・アショアに回す費用を教員確保に当てることで、8時間働くことで普通に暮らし、生徒と向き合う余裕もできることが強調されていた。
また、F35戦闘機1機分の資金で児童福祉司は2000人確保できるという。
このことから、軍事を削減して福祉にお金をかけるべきであろう、ということが全体を通した主張の一つであった。

実は割とお金持ちな神奈川と川崎だが福祉は最低レベル

神奈川県も川崎市も、税収はかなり良い部類の県/都市なのだそうだ。
県ベースで見れば税収の入りは上から数えた方が早く、川崎の財政も本来はかなり良好であることも触れられていた。
あとで実際に統計を調べてみると、川崎の財政は2014年の財政を見る限りにおいて良好である。
ところが社会福祉にかけられる予算はワーストとなっており、そのことが問題に挙げられていた。
川崎市議会も神奈川県議会も共通する要素としては、議長が自民党であることが挙げられる。
議席においても自民党は相当数持っており、発言力は大きい。
自民党は土建屋と関わりの深い政党だ。実際問題として、神奈川は建設にはよくお金を使っており、福祉に分配せずに建設に注いでいることは問題視されていた。

欠陥機:F35の購入代金を削減すれば健康保険料は下がる

小池議員のスピーチはユーモアもあって面白かったため、ここでは概要だけ説明する。
F35は恐らく、この単語だけで検索した場合、F35はTsueeee的なタイトルが結構でて来るのではなかろうか。
実際には色々と欠陥が見つかっている機体であり、このような機体にお金をかけるなら、健康保険に財源を投入した方が庶民の暮らしは楽になることが指摘された。
何と言っても着陸可能な回数は10回程度しかないと言うことも指摘された。過去には重要ソフトが未完成のまま買い込んだと言うこともあり、何かとアヤシイ要素の多い戦闘機と言って良い。
また、辺野古に関しても「そもそも杭を打ち込める場所では無かった」と言うことが指摘された。
辺野古で使用する杭は90mのものが必要であることがわかった。しかし、杭の規格として存在するのは70mのものなので、そもそも無理なのだということであった。
大雑把に概要を説明するとこのような感じである。

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