3月3日:川崎市民館における小池晃議員演説会レポート<所感編>

3月3日:川崎市民館における小池晃議員演説会レポート<概要編>から

アピールすべき労働層が会場にいない・・・

3月3日に武蔵小杉であった、共産党の演説会は、18時半にスタートした。
終わり時間は20時半で、小池晃議員が演説をするメインとなる人物であった。
会場にいた聴衆はおよそ220人。会場の7割ほどは埋まっていたので、人数だけ聞くと決して悪くはない。
だが、人数よりも年齢層には問題があった。
およそ8割が60代以上と思しき層で、50代もまぁ2割くらいいそうな雰囲気。
しかし、最も共産党の政策が届かないといけない20代〜40代は、なんと4、5人程度しか見受けられなかった。
まず20代に至っては0人である。その次に30代と思しき人は1人だけ。詰まる所、会場にいた聴衆は壮年層ばかりなのだ。
この会場を目にした時、だいぶ不安を覚えるものがある。

「大丈夫か共産党・・・」

川崎に関しては実のところ、共産党以外の野党で1つ接触をした政党がある。
その党は党員の高齢化が進んでおり、深刻な勢力縮小が進んでいた。
共産党はかなり歴史のある政党であるし、ツイッターを見た限りにおいてもアニメアイコンの支持者はいるのだから、多少は若い人も来るかと予想していたのだが、見事に予想外れの結果となった。
聴衆に若い人がいない。これは即ち、党員も高齢化していると言うことを暗に指している。

共産党の良いところは、労働者を向いた良い政策を掲げていること。
ところが、その労働者層から見向きもされていないということが、会場の雰囲気でわかってしまうのだ。
「これって結構組織としては危ないんじゃ・・・」
と、感じざるを得ない何かがあったのだ。

小池晃議員の演説は面白い

繰り返し言うと、共産党の良いところは労働者を向いた、良い政策を掲げていることだ。
なんでも、党名を伏せた状態で各政党の政策だけを元に票を入れさせて見たところ、共産党が一番だったと言うエピソードを聞いたことがある。
それくらい、政策面では市民生活のことをよく考えている政党だ。
新自由主義の支持者である私が言うのもなんであるが、恐らく政策面で共産党よりしっかりした政策を掲げている政党はないだろう。

「どうせ9条一辺倒の話になるんだろう」

と思いきや、あさか由香氏の「8時間働けば普通に暮らせる社会」や、土建屋とベッタリで税収の割に福祉にお金を使わない県政に対する指摘もあり、市民の暮らしをしっかり考えていることは見て取れた。
メインとなる演説者は小池晃議員だが、彼の話の仕方はとても上手く、人を笑わせる技術にも長けていた。
だが、それだけに若い人が聴衆にいなかったことが残念でもある。
山本太郎議員に続き、安倍総理の天敵とも言える小池晃議員は、聴衆を飽きさせないための話し方やポイントをしっかり押さえている。

全体を通して思うのは、いかに若い聴衆を会場に入れるか、と言うことに力を入れて言ったほうが良いと言うことだ。
今回は武蔵小杉の駅前で受け取ったビラを元に会場に行ったが、果たしてネットでの周知はどれだけされていただろうか。
小池晃議員のキャラクターを事前にどこまで活かせていただろうか。
演説でも度々触れられていた「日本の自己責任社会」も、小泉純一郎以降に作られたムードか、はたまた有給が取りづらい日本企業で小泉が表面化させたのかをよく考えるが、だからと言って政策としての新自由主義を支持している者は殆どのいないだろう。
果たしてヤング層からミドル層をどうやって会場に呼び込むか。この辺りの戦術を、再度詰めたほうが良いのかもしれない。

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