日本の左派リベラルが支持されないダメ過ぎてイタい理由2️⃣

日本の左派リベラルが支持されないダメ過ぎてイタい理由1️⃣から

ネオリベとネオコンによる思想大革命

前ページでは今の右翼が作られる媒体が、主にテレビであることを述べた。
恐らく実態としてはネット右翼よりテレビ右翼が多いだろう。

そのテレビ右翼を作るキッカケになったのは、概ねフジテレビ抗議デモではないかと思っている。
その前座にはマンガ、嫌韓流が並んでいたことだろう。
この嫌韓流は当時とすれば絵柄はモダンであり、好青年が韓国の嘘を暴いていくという構成だ。
ネット右翼の生みの親は小林よしのりのゴー宣にあるとよく聞かされる。
しかし、本当の意味で嫌韓がファッションとして浸透するようになったのは、恐らく嫌韓流からだ。
実はこの時代、私は黄文雄の本や呉善花の本をよく読んでいたという記憶がある。ちなみに愛読した漫画はドラゴン桜。
嫌韓流が出た時代もドラゴン桜が売れてた時代も小泉政権時代だった気がするが、何の偶然だろうか。
ちなみに私は当時、小泉純一郎と竹中平蔵の支持者だったのは確かだ。
ある意味で、ちょうどこの時代からかも知れない。ネオリベラル(新自由主義)とネオコンサバティブ(新保守主義)が台頭するようになったのは。
ネオリベラル的な感性である「稼げる奴は偉いしカッコイイ」という価値観と、帝国的な強い自国を作ろうというネオコンサバティブ的な価値観。恐らく、今の世の中で世間一般から「カッコいい価値観」として受け入れられるのは、ネオリベラルかネオコンサバティブになるであろう。だからトランプは当選した。
あのIT革命も絡んだ時代、ネオリベラルはITへ行き、時を経て、ネオコンサバティブはTVを制圧するようになったと見ている。
いずれも文化(カルチャー)と技術(テクノロジー)を制圧しに掛かった為、当然無党派は右を向くのが自然になる。

大衆文化を見下してるのがバレバレなのを直視出来ないイタい左派

小泉政権以降、意識高い系はネオリベラルに惹かれ、自分に自信の無い人がネオコンサバティブに走ったのではないか。そして3.11で日本人が色んな自信を失って程なく、フジテレビデモ事件でテレビも右に向き始めた頃合いではないかと思っている。
韓国はかつて日本に支配されていた国だから、そんな国のアーティストが日本の市場を取っていくのは許せないと、再び強い日本を目指すことがファッションになったのだ。
と、この通り右翼陣は『大衆文化を制圧することで優しいパパをも右翼化する』ということに成功しているのだが、実のところ左派は大衆文化に無関心な人が多い。というより、元右派を自認する相互フォローの人は「左派の多くは大衆文化を見下してると思いますよ?」と言い切っている。
振り返ると、彼らのツイートから趣味や娯楽に感するツイートというのは、ほとんど見たことがない。

そう。お利口さん達が政治の話ばっかりやっているのだ。
そのお利口さん達の目指す方向が丸でキリスト教の原理主義的な道徳主義。安倍政権とその支持者に多く見られる志向を反知性主義とするなら、左派リベラルによく見られる志向は反低俗主義なのだ。

「潔癖主義が民主主義を守るって言うなら民主主義なんか無くても良いやぁ」となるのが一般市民の考えに近いだろう。
そう。左派リベラルが思うほど、世の中の市民は民主主義を有難いものとは思っていないのだ。
そんな中で、反低俗姿勢を貫いたまま福祉の拡充であるとか沖縄の声を聞けとばかりいっても、誰も見向きもしないであろう。もし本当に自分たちの意見を大衆に届けたいと思うのであれば、文化意識面での改革が必要なのではないかと、私は思う。

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