赤いスカーフは決して黄色いベストの要求は否定していない🇫🇷

マクロンを見れば未来の日本の姿が見える。
エマニュエル・マクロンと安倍晋三の政策には共通点も多く、一昔前に話題になったフランスの徴兵制復活の話にしても、あれは未来の日本が辿る道になるだろう。
即ち今フランスで起きていることは未来の日本で起こることでもあり、既に入管法も改正はされた。
中道を自称するマクロンであるが、安倍晋三は国粋主義者とアメリキスト(こんな言葉は無いが、グローバリストというほどグローバルに開いているわけでも無い)を兼ねる存在となった。
ただし、フランスと違い、日本では起こらない出来事がある。
それは黄色いベスト運動と赤いスカーフ運動だ。

弓月恵太と言えばかつては香山リカ氏を脅迫し、それを香山氏本人に伝えたら、慌てて該当ツイートを削除した過去を持つ。
なぜかフランス人に「お前たちは恥ずかしい」と言っているが、どんな選択をフランスが行おうと、彼らの国なのだから彼らの判断にさせておけば良いことだろう(それこそ弓月達が嫌いな内政干渉というものだと思うのだが・・・)。
ところで日本とフランス、どちらの国の方が格差が大きい国だろうか。
答えは日本である。
ジニ係数というものがあって、これは0に近いほど格差が少なく、1に近いほど暴動が起きやすくなる状態になる。

格差は日本の方が大きい。
既に6人に1人が貧困と言われる貧困大国になった日本であるが、日本では暴動どころかデモすらあまり数が集まる状態ではなく、対するフランスは度重なる税金アップによって暴動にまで発展した。
そんな暴動に抗議をすることになった市民活動が「赤いスカーフ」だ。
「民主主義と体制を守る」ことを目的に置いていると聞いたものだから、てっきりマクロンを擁護するのかと思えば、別にそういうわけではなかった。
彼らは黄色いベスト達がマクロンに求める政策的な要求は否定していない。あくまで暴力的な破壊活動を止めさせようと集まった市民活動のようだ。

今回の黄色いベストによる暴動は、極右と極左が一度に同じ場所で行動すると言う、極めて異例な事態の元で起きている。
日本で言うなれば、日本第一党の支持者と中核派の支持者が全く同じ場所で同じ目的を持って行動をしたようなもので、それだけマクロンの政治の異常性が際立っているとも言える(限にマクロンの不支持率は7割である)。
だが、少なくとも日本で赤いスカーフのような運動が起こることはないだろう。そもそも前提となる黄色いベストのような行動が起こるとも思えない。
イル・ド・フランス(フランス版首都圏)の人口は約1220万人。黄色いベストのデモは最大28万人。
一方、日本の首都圏約3800万人。フランスより高いジニ係数を持ちながら、このうちの0.1%すらデモに行かない状態なので、フランスのような赤いスカーフの出番が来ることは無いだろう。
フランスではマクロンが市民を上手くやり込められる政策を探さなくてはならなくなったが、日本は今後も格差が広がり、経団連の思う通りに世が運ぶことは変えられなそうである。

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