事故は事故でも放送事故:定年高齢者を働かせていたと判明!

あえて事故のカテゴリに入れてしまったが、これは事故は事故でも放送事故である。
「アベノミクスで就職が楽になった!」
「売り手市場だ!!」
こんなことを何回も聴いた。売り手市場という点では私も上司から「今売り手市場なんだから将来のことを考えろ!」と、雇用の更新面談の時に4回くらいは言われている(遠回しな退職勧奨)。
そんな売り手市場のアベノミクスだが、恐ろしいことが発覚した。
なんと、その実質は、高齢者の再雇用であったのだ。

確かに若者の雇用は増えた。
しかし、その割合は3割にも満たない。
増えたとされる雇用枠の約3分の2は、年金で生きられない高齢者であることが発覚してしまったのだ。

売り手市場なのは東京だけでしかない

これは去年の私のツイートだが、とある案件で共にした人から、WEBスキルがある割に低時給ということを言われ、転職を試みたことがある。
しかし、正社員転職のほとんどは、案件が東京に集中していた。
IT系に関しては殆どがSES(いわゆる技術者派遣という名の人出し企業)しか求人はなく、少ないなりに社内ITコンサルなどの案件はオファーが来たが、案件は全て東京であった。
「売り手市場、東京以外に、案件なし」全く感じられない売り手市場の文字、どの求人を見ても基本給は安く抑えられ、手当で盛られていることは各社変わらぬご事情であった(言うまでもないがサラリーで一番重要なのは基本給である)。
売り手市場の割に基本給が伸びず、ボーナスで還元するという仕組みが全く変わらないのだが(私はボーナスはいらないから基本給にまとめて欲しいという考え)、
人手不足とはよく言うものの、本当に各企業が人手不足なのかは疑問に思っていた。

雇用の増加にしても結局思ったのが、定年で退職した人間が再雇用されることで、この就職者増加は操作されていたのではないかとも思う。
なんとなくだが、上がらない賃金(特に実質賃金は酷い)、東京にしかない案件なんかを考慮すると、一度定年を迎えた世代の再雇用が上辺だけの好景気を支えているようなものが実態なのかもしれない。
事故は事故でも放送事故。また一つ、アベノミクスの闇を垣間見た気がしたグラフであった。

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