沖縄に米軍基地を押し付ける不思議さ

辺野古の埋め立てを巡る工事は米国や英国の民間人も差し止めに向けて動く事態が発生しているが、恐らく安倍政権の意思決定には何ら影響を及ぼさないであろう。
菅官房長官のご子息が大成建設の社員で、今回の辺野古の工事も大成建設なのだと言う。夢真ホールディングスに在籍していた2ヶ月の間で、オリンピック競技場を大成建設がやるとは聞いていたが、これも「そう言うことだったのか」と納得している。
かつてローラが「辺野古を守ろう」と言う旨の発言をし、リベラル界隈ではかなり有名な発言となった。
トランプ大統領に宛てる辺野古差し止めの署名が回っていたため、ローラに関心がない私もひとまず署名はした。

とは言え、まず利権抜きに考えて、私は在沖米軍基地についての考え方は、沖縄のことは沖縄が決めれば良いと言う考え方だ。 辺野古にしても造るか造らないかは沖縄で決めるのが良いと思っている。
一応私は多摩ニュータウン在住で、このニュータウンには平日、米軍機が低空飛行してくることがある。その低空飛行は多いときで20機ほどが多摩市上空を通過するため、米軍機の轟音がどれだけ生活に支障をきたすかは心得ているつもりだ。
それを加味しても、沖縄に米軍基地を受け入れるか入れないかは沖縄が決めるべきだと思っている。
「沖縄のことは沖縄で決めよう」
辺野古埋め立ての是非を巡る県民投票。その参加を呼びかけた元山氏の105時間にも及ぶハンストは、差し止め決して中止にできると言う性質のものではないにも関わらず、105時間の断食をしたことに私は感心した。

この時あげた私の記事は「SEALDsのスペル間違ってるよ。」と、後でツッコミを受けた苦い笑い話があるのだが、直接民主制的な県民投票で決めるのも間違ってはいないだろう。

そもそも在沖基地は米本土を守るための存在

思うに、安倍政権を擁護する自民支持右翼が米軍基地反対者を嘲笑するのは、まっこと不思議に思えている。
米軍基地の抑止力としての効果の大きさなどもよく言われるのだが、私は在沖米軍基地の抑止力としての効果は、極めて限定的であると思っている。
と言うより、沖縄の米軍基地は日本を守るために存在しているわけではない。
今は凍結されたWade Adelと言うトランプサポーターがかつて教えてくれたが、米本土を弾道ミサイルで他国を通過せずに唯一狙える場所が、オキナワなのだそうだ。
実際には小笠原諸島の辺りまで行かないと厳しいらしいが、オキナワを制圧しておくのは米軍にとって意味があると言うことだ。
その沖縄の米軍基地すらグアム移転の話が出ていたくらいなので、アメリカから見た沖縄の価値はそう言うものと考えて良い。
何より、仮想敵国として日本が考えている中国は人口約12億。対するアメリカは約3億だ。
もし軍事技術が米中同等の場合、軍事紛争になったら中国が有利であり、アメリカとしては自分達が直接中国と軍事衝突することは考えていないであろう。
「中国船が沖縄海域をうろついているぞー!」と言うニュースは何度か目耳にしても、そこでアメリカ軍が日本を守ってくれたなんてエピソードは、ただの一度も聞いたことがない。
そんな米軍基地の必要性を盲目的に信じられる人がまっこと不思議で仕方がないわけで、いざ日中が軍事衝突でもしようものなら、米軍はそそくさと撤退しているのではなかろうか。私にはそんな光景が脳裏に浮かぶのだが?

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